社会起業家を、日本から発掘し支援。次世代のチェンジメーカーの発掘・育成に取り組む。 -アショカ・ジャパン-

REPORT 02

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アショカ・ジャパン開催の「フェロー・スピーカーシリーズ」。
極めつけのチェンジメーカー、サシャ・ハゼルマイヤー氏が登壇

画像昨年12月10日(木)、東京・六本木にある政策研究大学院大学で「第9回アショカ・ジャパン・フェロー・スピーカーシリーズ」が開催されました。講演に先立ち、アショカ・ジャパン代表の渡邊奈々氏は、システミックチェンジ構想(構造的な変革)や、アショカが設立された歴史に触れた上で、今回のスピーカーである「シティマート」のサシャ・ハゼルマイヤー氏を“極めつけのチェンジメーカー”と紹介しました。

都市と企業をマッチングさせ、地方自治体にイノベーションを起こす!

画像建築や都市計画の学位を持つハゼルマイヤー氏は、建物の建て替えや、機能的なデザインの採用だけでは、環境が汚染されたコミュニティを救う根本的な解決には至らないことに気づき、「シティマート」を設立しました。現在、「市町村の課題、解決法を変革する」をモットーに、コミュニティの垣根を超え、広く一般に問題の解決策を募ったり、世界中の問題を抱える都市と解決策を提案できる企業をマッチングさせるといったソリューション提供のためのプラットフォーム作りをしています。スウェーデン・ストックホルムと米ミネソタ州セントポール市で実際にあった課題解決に対するアプローチの違いを例に挙げ、同じ予算も使い方次第で、全く異なる結果が得られることを証明した同氏。彼らが推進している、既存システムに依存するのではなく、門戸を広げ世界規模で解決方法を受け入れることの重要性を、これまでのシティマートの取り組みや、現在進行形のプロジェクトを中心に具体的に紹介しました。「市町村のトップ、スタートアップ企業、フィランソロピスト、ジャーナリストなどすべての人が問題解決のために力を合わせることこそが大きな変革を実現する。ミネソタの二の舞は起こさせたくない」という氏の言葉は、強い使命感を感じるものでした。

日本のコミュニティイノベーター、山崎亮氏との対談でみえた共通点

画像後半は、ゲスト対談者に日本国内250以上の市町村で市民/住民参加型の課題解決のためのソリューションを提供している「studio-L」の山崎亮氏を迎えました。同氏は、現在の日本における地方自治体の問題解決の現状を説明した上で、ハゼルマイヤー氏の講演を踏まえて、規模やスケールの大きさの違いや企業との取り組みによる発展性の重要性を認識したと発言。日本では特に企業と市町村の自由な関わりが弱い点を改めて指摘しました。その後は、日本の市町村に当てはめた具体的なアプローチに対する意見を求めるものや、シティマートの取り組みの裏側に突っ込んだ質問など、200名を超える大勢の視聴者を前に、活発な質疑応答が続きました。「50年後の世界を変えるに違いない、今世界が注目する地方自治体の問題解決人」であるハゼルマイヤー氏の一挙手一投足に、注目が集まった講演会となりました。

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