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バート・ウィートジェンス
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ネズミがすばらしい嗅覚の持ち主であることは広く一般の方にも知られている事実ですが、ネズミの嗅覚を地中に埋められた地雷の発見に利用し、例えばカンボジアにおける地雷除去に活用されていることを知る人は多くありません。地中に埋められた地雷の発見にネズミの嗅覚を利用するというアイデア、これを発案したのがAPOPO共同設立者であり、ANA BLUE WINGが支援するチェンジメーカーの一人でもあるバート・ウィートジェンスです。また、地雷を嗅ぎ分ける訓練を受けたネズミは「ヒーローラット」と呼ばれています。ANA BLUE WINGは勇敢な「ヒーローラット」について詳しく聞くために、バート、そしてバートの盟友でもあり、APOPO共同設立者のクリストフ・コックスにお話を伺いました。

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ネズミの嗅覚を利用した地雷除去の舞台裏もあわせ、主役である「ヒーローラット」の一日について聞かせてください。

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バート

「ヒーローラット」たちには朝、地雷が埋められているとされる場所に行ってもらい、それぞれ30分働いてもらっています。その後は戻ってきて、他のネズミたちと遊んでますよ。彼らの一日は割と快適なのです。

画像「ヒーローラット」たち専用の遊び場

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人間と同じで、ネズミたちも休みが必要ですよね。ネズミの体調が優れない時はどうしているのですか?

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バート

ネズミが私たちへの反応を明らかに示さなかったり、ケージを離れたがらない場合は、何か問題があると判断しています。そういう時にはネズミの様子をよく観察し、獣医に連絡しています。APOPOにはネズミの「福利厚生」を専門としたチームがいるのです。

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バートさんは子供の頃にネズミを飼っていたと聞いていますが、その経験は、例えば現在の「ヒーローラット」の繁殖に役立てられていますか?

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バート

役立っている部分もありますが、今でも学ぶことは沢山あります。ネズミはそもそも一人で過ごすことを好み、くわえて相性の問題もあるので、ただ単にオスとメスを同じケージに入れるだけでは繁殖につながりません。
誰と繁殖するか、ネズミたちにもそれぞれ好みがあるのです。私たちはこれまで培ってきた経験から個々の好みを把握して、スムーズに繁殖できるような仕組みを構築してきました。

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人間と同様に、ネズミたちそれぞれに個性があり、好き嫌いがあるのですね。例えば食時面での好き嫌いがあると思いますが、彼らの好物は何ですか?

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バート

栄養のあるものなら何でも食べますが、アボカドが嫌いな「ヒーローラット」はいませんね(笑)。でもネズミたちそれぞれ好みは少しずつ違います。

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クリストフ

トレーニング中は、バナナをご褒美に使っています。ネズミたちはバナナを1本丸ごと頬袋に入れることができ、柔らかいバナナはトレーニングに集中しながらも消化することができます。

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「Full Cheek Friday(頬いっぱいの金曜日)」の写真のような感じですね。

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クリストフ

その通りです。

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これまでの経験から、「ヒーローラット」それぞれの性格に関しても学ばれてきたと思いますが、個々の性格に合わせてトレーニング内容にもある程度の調整が必要になるのでしょうか?

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バート

彼らの仕事は地中にある全ての地雷を見つけることです。そのため、例えば走るのが少し遅いネズミであれば、他のネズミの作業スピードに追いつけるように、より多くの時間をかけられるよう調整しています。私たち人間と同じく、地雷の見つけ方をすぐに学習するネズミもいれば、より多くのサポートが必要なネズミもいます。

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クリストフ

例えば、あるネズミがシャイか大胆な気質か、私たちは見分けることができますが、内向性の程度によって、危険な野外で地雷を嗅ぎ分ける仕事に適しているのか、あるいは、研究所で結核を探知する仕事の方が合っているのかも同時に見極めていきます。ちなみに、結核の探知は「ヒーローラット」のもうひとつの仕事でもあるのですよ。

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ネズミ個々の性格の違いは、APOPOのスタッフが彼らとどう接するかにも関わってくる重要な要素と聞いています。

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バート

まさにその通りです。トレーナーとネズミの間にはきずなが生まれます。既に関係性が出来上がっているトレーナーとネズミの場合、トレーニングの後、(トレーニング中にネズミをつないでおく)紐から解放されても、ネズミは自らトレーナーの後を追ってケージまで戻って行くのです。そのような人間と動物の親密な関係を目のあたりにすることができるのは、とてもすばらしいことです。種を超えた調和と幸福を感じることができるように思うんです。

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おふたりがどれくらい「ヒーローラット」に敬意を払い世話をしているか、読者の皆さんにも伝わることを願っています。敬意を払うと言えば、「ヒーローラット」の誕生日を祝ったりしていますか?

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バート

「ヒーローラット」の誕生日は大抵「勤務日」と重なるので、誕生日にはトレーナーから日頃以上の気配りと愛情を注いでもらっています。もちろん、ネズミたちはスペシャルなおやつも貰えます。

クリストフ 画像

クリストフ

実は最近、ある「ヒーローラット」の引退をスタッフ総出で祝いました。引退後の「ヒーローラット」はケージで遊びながら余生を過ごしていますよ。

画像引退記念のテーブル飾りの写真

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バート

シェムリアップのアンコールワット寺院の隣にある私たちのビジター・センターでは実際に「ヒーローラット」に会うことができます。トレーニングの様子を生で見たり、トレーナーと話したり、「ヒーローラット」がもたらしてくれる効果を体験できます。

画像Credit: Allan Staley
「ヒーローラット」をビジター・センター来訪者に紹介するトレーナーの写真

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バートさん、クリストフさん、ありがとうございました。最後に、おふたりの活動を支援する方法を教えていただけますか。

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バート

「ヒーローラット」を養子として支援していただくこともできますし、ANA BLUE WINGプログラムを通して私たちの活動を支援していただくことも可能です。

本来の業務に集中できるよう、私たちはBLUE WINGからフライトの支援を受け、財政面においても心強いバックアップとなっています。

たった数回のクリックで、バートのようなチェンジメーカーの活動を支援することができます。BLUE WINGウェブサイト経由で航空券のご購入(追加費用無し)や、支援したいチェンジメーカーに直接マイルを寄付していただくと、世界のさまざまな地域の人々が直面する課題の解決や、そこで暮らす人々の生活を変えることにつながります。

バート・ウィートジェンス/APOPOの活動概要をご覧になりたい方はこちら

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地雷や病気などの危険を嗅ぎ分けることができるアフリカオニネズミの訓練を通じて、コミュニティに安全な土地を取り戻し、人々を脅威から解放します。

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